STEM教育って何?
みなさんは「STEM教育」という言葉を聞いた事ありますでしょうか?
STEM教育(ステムきょういく)というのは、「science, technology, engineering and mathematics」 すなわち科学・技術・工学・数学の教育分野を総称する語の事で、2000年代にアメリカで始まった教育モデルになります。
日本でも2020年度より小学校の授業でプログラミング教育を取り入れることを決めたように、近年若年層からプログラミングに触れさせていこうという傾向にあります。
そもそもこのSTEM教育というのは今後絶対に必要となるIT人材を育てていく為に提唱された教育手法で、ようやく日本でもここ数年の間に少しづつ認知が広がってきました。
ではこのSTEM教育にはどのような特徴があるのでしょうか。考えられる特徴としてまずは3つの大きな特徴があげられます。
【STEM教育の特徴】
特徴1.4つの教育分野を横断的に学ぶこと
従来の日本の教育方法では、各分野(例えば国語や算数、理科、社会等)を別々に学ぶ縦割りの教育が主流でした。しかしこの教育方法では様々な分野に跨る問題を解決する力が養いづらい点が弱みのひとつでした。
しかしSTEM教育では4つの分野(科学・技術・工学・数学)をそれぞれ連携させて横断的に学習することが可能となるため、より柔軟な思考を養い複雑な問題にも対処できる人材を育成できるようになります。
特徴2.実践力を重視
STEM教育では従来の教育システムのような受動的な授業ではなく、体験型、創造型の能動的な教育が主流となります。つまり子供たちの実践力が培われるようになります。
特徴3.アクティブラーニング
体験型・創造型の授業では、子供達が課題に直面した時に、自らの力で創造・工夫して課題を解決することになります。これによって主体的に学ぶことができるようになります。
【STEM教育が必要な理由】
では何故今この「STEM教育」が必要と言われているのでしょうか。それは今後日本でもよりグローバル化やIT化が進んでいく中で、いつ何が起こるか予測不可能な時代の流れに対応するには今までの教育では対応できなくなるため、それらに対応できる人材を育成するためです。
STEM教育の本質は変化の激しい現代社会を生き抜くため、科学技術やIT技術を学びながら「自発性」「創造性」「判断力」「問題解決力」といった力を子供たちに身に着けさせることで、子供たちが大人になった時に厳しい時代の流れにも適切に対処できるようになるために力を鍛えていく必要があります。
STEM教育の根底には自分で学び自分で理解をしていく子供たちを育てる狙いがあります。