日本のSTEM教育の取り組みについて②
■プログラミング教育の必修化
日本では2020年度から小学校でのプログラミング教育が必修化されました。この背景には日本の子供たちが自ら考えて課題解決を図り、論理的に構築していくという力が不足している為、それを補う事が目的としてあります。
このプログラミング教育が普及する事で、小学生のうちから道筋を立てて課題解決を図り、プログラミング的思考を持つ人材の育成が期待されています。
今までの日本の教育現場では基本的にはどの科目も座学が一般的でしたが、プログラミング教育においては授業の中にディベートを取り入れたり、生徒が自ら積極的に参加できるようなアクティブラーニング方式などを取り入れる事で、目まぐるしく変化する世の中に順応し活躍できる人材の育成を図っています。
またこの取り組みは2021年には中学校でもプログラミング教育が本格化し、STEM教育がさらなる広がりを見せていくと予想されます。
■STEM教育センターの開設
2002年にSTEM教育を専門に扱う機関として埼玉大学がSTEM教育センターを開設しました。
このセンターではワークショップの開催や他校への出張授業を開催し、STEM教育の普及をおこなっています。
このセンターが開設された目的としてはSTEM教育を指導するための指導者の育成を図る事です。
子どもに学ばせるには当然指導するがわの人員が必要になり、海外と比較して日本では指導者の数でも圧倒的に遅れをとっているため、早期の人材育成が必要不可欠となります。
指導者への研修や総合学習のカリキュラム開発等を行い教育者の指導育成を図っています。